オトコのプライベートな悩み:まだ若いのに髪が薄くなってきた【薄毛・AGA】

男性の薄毛・AGA

こんにちは!医師のいっしーです!今回は「まだ若いのに髪が薄くなってきた」について、書いていこうと思います。

若い人の誰もが「自分はハゲたくない!」と感じていると思います。

「髪は女の命」とは言いますが、やはり若い男性にとっても「髪は命」なのではないでしょうか。

そのような思いの中で、「髪が薄くなってきたかもしれない…」と気づいてしまったら(早期治療という意味では幸運にも早く気づいたら)、誰に相談すればいいかわからないという方も多いと思います。

今回は、そのようなどうすればいいのか書いていくことで、悩みを少しでも解消できる内容にしていきたいと思います!

 

若い人の薄毛

「薄毛は中年男性特有の悩み」というイメージも今は昔、近年では、男性の薄毛が低年齢化しつつあると言われています。

その理由には、ストレス社会と言われる現代の生活環境が大きく関係していると考えられます。

若くして薄毛でお悩みの方は、学校や職場、家庭環境などで何かしらのストレスを抱えている方が多いです。今はネットやSNSでさまざまな情報が入手できる時代ですから、意図しないところで小さなストレスが蓄積し、気づけば大きな精神的負担となっているのかもしれません。

もともと薄毛の遺伝子を持っている方であれば、日々蓄積されたストレスが引き金となり、AGA(=若ハゲ)発症を加速させることは十分に考えられるでしょう。

実は、AGAの発症理由に年齢はあまり関係なく、10〜20代でクリニックを受診される方は少なくありません。

以下の図をご覧ください。

 

年代発症率
20〜29歳6%
30〜39歳12%
40〜49歳32%
50〜59歳44%
60〜69歳51%
70〜79歳61%
男性がAGA(=若ハゲ)を発症する年齢 (1981年時点)

この図は過去に論文(https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-642-81650-5_42)で発表された「男性がAGA(=若ハゲ)を発症する年齢」の一覧です。

この論文でも30代までに約2割の男性がAGA(=若ハゲ) を発症していることがわかります。

さらにこの発表は1981年のものであり、現代においては3割の男性が30代までにAGA(=若ハゲ) を発症すると言われています。

 

10代でAGA (=若ハゲ) に悩まされる方は意外と多い

論文の図でも分かるように、AGA (=若ハゲ) は、薄毛の体質であれば若くても発症する可能性がある脱毛症です。

当クリニックにも、薄毛の悩みを抱える若い世代の患者様が多く来院されますが、中には10代で薄毛が目立ち始め、早めのAGA対策を希望される方もいらっしゃいます。

高い確率で薄毛が遺伝するAGA (=若ハゲ) においては、若いこと=発症しない理由にはなりません。

むしろ、10代から薄毛や抜け毛が気になり始め、20代ではすでに生え際や頭頂部の薄毛が重度に進行していた…という患者様は意外と多いです。

また、若くしてAGA (=若ハゲ) を発症した患者様は、30〜40代で発症した患者様よりも薄毛の進行スピードが早い傾向にあります。

ただし、AGA (=若ハゲ) は、治療が早ければ早いほど効果を実感できるのも早いです。

ここで、若くしてAGAを発症しやすい人の特徴についてまとめます。

 

若くしてAGAを発症しやすい人の特徴

以下の特徴がある方は、若くしてAGAを発症する可能性が高い方です。

  1. 家族に薄毛の人がいる
  2. 生活習慣が乱れている
  3. 過度なストレスがある
  4. 誤ったヘアケアをしている

特に「1. 家族に薄毛の人がいる」は要注意な特徴です。なぜなら、AGA(=若ハゲ)は遺伝する病気だからです。

 

AGA(=若ハゲ)はなぜ遺伝するのか

AGA(=若ハゲ)を発症するかどうかは、年齢よりも遺伝による影響が大きいと考えられています。

医学的に言うと、AGA(=若ハゲ)が遺伝する理由は、以下の要素が遺伝によって決まるからです。

  • 5αリダクターゼの活性度
  • 男性ホルモンレセプターの感受性

上記の詳しい機序は医学的な内容なのでまた後日まとめようかと思いますが、ここで言いたいことは「 AGA(=若ハゲ) は遺伝する病気だ」ということです。

さらには、AGA(=若ハゲ)が遺伝する確率は、家族の中の誰が薄毛かによって変わってきます。

ここからは、薄毛が遺伝する確率についてより詳しく解説していきます。

 

母方の祖父・曽祖父ともに薄毛ならAGA発症の確率はかなり高い

薄毛の遺伝子は、母方の祖父母や曽祖父母の遺伝子情報も引き継ぎます。

具体的な確率としては、母方の祖父が薄毛の場合で75%母方の祖父と曽祖父ともに薄毛の場合で約90%と言われています。

母方に薄毛の人がいるからといって、必ずしもAGAになるということではありませんが、母方に薄毛の人がいない人に比べると、AGAを発症する確率は極めて高いと言えるでしょう。

 

父親の薄毛が遺伝する可能性もある

薄毛の遺伝子は、母の遺伝子から引き継ぐと言われていますが、母方に薄毛の人がいなくても、父親の薄毛が遺伝するケースもあります。

AGA発症のきっかけとなる5αリダクターゼは、その活性度が遺伝によって受け継がれます。

これはつまり、母方に薄毛の人がいなくても、父親が薄毛であれば子も薄毛になる確率が高くなることを意味しています。

ハゲになりやすい遺伝子はありますが、家族に薄毛の人がいてもAGAを発症しない方もいますし、薄毛の人がいなくても家族で自分ひとりだけが薄毛だという方もいます。

薄毛の原因はさまざまですが、まずはその薄毛がAGAによるものかどうかを知り、AGAであればできるだけ早く治療をスタートすることが大切です。

 

少しでもAGA(=若ハゲ)を疑ったら

これまでにも書きましたが、高い確率で薄毛が遺伝するAGA (=若ハゲ) においては、若いこと=発症しない理由にはなりません。

中には10代でAGA(=若ハゲ)を発症されている方もいます。

AGA(=若ハゲ)は、これ以上薄毛が進行しないよう早めに対策することが重要です。

少しでもAGA(=若ハゲ)を疑ったら、AGA(=若ハゲ)かどうかを専門のクリニックで診断してもらいましょう。

AGA治療は、適切な治療を受ければどの年代でも効果を実感することができます。

薄毛の予防はもちろんのこと、すでに薄くなった部分を発毛させられるのはAGA治療だけです。

10〜20代でAGA(=若ハゲ)になるのは決して珍しいことではありませんので、少しでも薄毛を改善したいとお考えの方は、まず一度専門のクリニックに相談してみることをおすすめします。

  

おすすめのAGAクリニック

これまで複数のAGAクリニックで勤務してきましたが、そのクリニックによって診断法・治療法は様々です。

今私が勤務しているAGAクリニック東京では、医師による頭皮診断患者様一人一人に合わせたAGA治療を行っています。

私の経験から申しますと、AGAだとしても正しい治療をすればほぼ確実に発毛の効果が出ます。

現代では、「AGA(=若ハゲ)は、治る病気」です。

悩んでいる間にもAGAは確実に進行するので、気になり始めたらすぐに気軽に御相談を下さい!

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